今回は「初期胚」についてお話します。
◯初期胚とは
受精卵は細胞分裂を繰り返して成長します。一般的に初期胚と呼ばれるのは、排卵後2〜3日目(培養2〜3日目)にあたる2〜8細胞の胚のことです。
◯受精卵から初期胚までの成長過程

上の写真のように受精卵の細胞分裂では1つの細胞が2つに分かれ、さらに4つ、8つへと細胞が分かれていきます。
◯初期胚の細胞分裂によく見られる現象
・フラグメント…細胞分裂の際に生じる、ごく小さな細胞質の断片。フラグメントの量が多いと、胚の成長の妨げになってしまいます。

◯初期胚の異常分割(異常な細胞分裂)
1つの細胞が2つに分かれない細胞分裂のことを異常分割といいます。
<初期胚の主な異常分割>
・ダイレクト分割…1回の分裂で1つの細胞が3つ以上に分かれる現象。
・リバース分割…分かれた細胞がすぐにくっついて元に戻る現象。
異常分割が多くみられる初期胚では、染色体の異常が考えられます。胚の成長スピードが遅くなったり、止まったりすることもあります。
私たち培養士は日々、胚の発育の観察を行っています。その過程で、異常分割の有無や成長スピード等を確認し、正常に成長が進んでいる胚を見分けることで、より妊娠に繋がる胚を見極めています。